読書の秋に良書と会った

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この8月に刊行され、新聞書評で4つ星だったので、読みました。朝鮮高校がまだ国体に出られなかった時代、国体の優勝校やそれに近い学校が軒並み、東京朝鮮高校に練習試合を申し込んで、強くなっていった話など、当時の強豪校の監督などに実際に取材したエピソードが山盛りです。幻の日本一高校物語で、映画になれば、パッチギやフラガールを軽く超えるのは間違いない感動物語。

釜本さんと同時代にプレーし、「釜本さんは大学卒業後も夢を持てるが、自分は新宿でやくざになるしかない」と言っていた新宿生まれの元朝校サッカー選手の、たっての希望で、この本は上梓された。このツワモノたちを、礼儀正しく、強い集団に育てた監督で、自身も「リスのように動く」と、日本人選手たちに慕われた「金明植」サッカー元選手が主人公。寡黙なのに、多くの日本人からも慕われ愛された人。素晴らしい日本人の記録でもある。

アルゼンチンからの移民の子・ジダンや、スラムのインディオの子・マラドーナと同じ、被差別の厳しい現実で、路上でサッカーボールを蹴るしかすることがなかった(外では遊べなかった)環境が、リスのように動く名選手を産んだ話。他にも山場がいっぱいあります。

何度か冊子やテレビドキュメンタリーで知っていたが、今回が一番良い。当時の日本一常連校・帝京高校は東京朝校と親善試合をするだけでも学校から反対されるので、反対方向へランニングして出かけて、遠回りして朝校へ行くなど、どこの学校の監督も、ミョンシク氏の技術を盗むのに熱心だった。何よりも差別が今より厳しい時代に、今よりずっと、「一緒に生きていた」(国体には出られなかったけれど)。

しばし私自身、原点に帰りました。映画になれば、もっと多くの人に感動を与えられるのに。

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桂も洛西の里も、紅葉前線が南下してきました。とても綺麗です。

(いろんな人に会うことで、拍手数より多くの皆さんが、相変わらず読んでくださっていることに恐縮しています。どうも有難う)。12月初旬まで、日本にいなかったり、帰ってきてもすぐに京都にいなかったりします。ですからカボチャにモノを、オクラナイデクダサイネ。サンキュー!

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